町田市立国際版画美術館 企画展 「インプリントまちだ展2020 すむひと⇔くるひと― 『アーティスト』がみた町田」

2020年6月9日(火)~9月13日(日)
休館日:月曜日(8月10日(月祝)は開館し、翌日休館)

アグン・プラボウォ《運命の門》2018年、作家蔵

本展は2017年から開始した「インプリントまちだ展」シリーズの集大成となる内容で、
「地域ゆかり」のさまざまな表現にフォーカスします。「すむひと」と「くるひと」の視点から、一つの郊外都市の今と昔、そして未来を旅する展覧会です。

町田という地に住んだ作家と自主出版(サークル誌、ミニコミ誌、フリーペーパー、ZINE)を通して表現を行った住民(=すむひと)。そして「旅人」として一時的に滞在した招聘アーティスト(=くるひと)の表現を「自然:水と木」、「記憶・歴史:繭と農」、「自分が住む町にひとりひとりが育てた文化」、「遠い異国からのまれびととしてのアーティストのイマジネーション」などの視点からダイナミックに構成することを試みました。

このシリーズ展では毎年版画を軸に制作する若手アーティストを招へいしてきました。(2017年:ながさわたかひろ、2018年:荒木珠奈、2019年:田中彰)
最終年の今年は町田市が東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンとなっているインドネシアから注目のアーティスト・アグン・プラボウォを招きました。
アグンのこれまでの代表作と町田に取材した新作を日本初公開する貴重な機会でもあります。

2メートル以上のものもある圧巻のカラフルなリノカット作品は、
ポップで見どころが多く、いつまで見ていても飽きません。
一方でアグンは人間の「不安」や「葛藤」を思索シテイマジネーションを広げる作家でもあります。
新型コロナが広まり私たちの中に生じたさまざまな感情を経て彼の作品を見ると、作品に込められた哲学的な意味をこれまで以上に感じることができるでしょう。