小橋隆司

小橋隆司(相模原市中央区上溝在住)

株式会社デスケル http://dscl.jp
創業:2007年
所在地:相模原市緑区西橋本5-4−30 SIC-2
東京都渋谷区富ヶ谷2丁目20-1 Lulud.T.bldg 2F

 

◌起業まで
多摩美術大学の2年生の時から、眼鏡店のチラシやポスター、毎日新聞やさがみはら産業創造センターのホームページ制作の仕事をしてきました。大学3年の時、ある大手メーカーへの推薦を受けようと大学の就職課に行ったら「推薦を受けたら必ず入社すること」と言われました。その時、「自分は本当にそれを望んでいるのか」と自問します。すでに仕事をいただいている会社や一緒に仕事をしている大学の仲間との縁が無くなることが寂しいし、いろいろな人達と関わりながら自由に楽しく仕事をやってきた環境を失いたくないと思いました。だから、就職しないで、仲間と一緒に会社を作ろうと決めます。卒業と同時に古い民家を借り受け、住まいも兼ねた事務所で起業しました。

◌起業から
会社の仕事は大きく分けて3つになります。1つ目がロゴマーク、会社案内、パンフレットといったグラフィックの制作です。事務所の近くにある東京医療学院大学はゴロマークからパンフレットまで一括して制作しました。二つ目がホームページ、スマホのアプリ、ウエブサービスなどのユーザーインターフェイスです。上海万博の日本産業館のホームページ制作もやりましたし、360°すべてを撮影するカメラ「RICOHTHETA」は製品の立ち上げ期から関わっています。三つ目がデザインを通じたコンサルタントです。カシオ計算機デザインセンターの未来のコミュニケーションのデザイン開発支援や愛川町半原の観光資源開発などもやりました。

◌これから
30代になって、地域や社会への貢献を強く意識するようになりました。世の中をよくする活動をしようと思っています。デザイナーが担う主な役割は時代によって変わってきています。冷蔵庫、洗濯機など工業製品をデザインする時代、東京オリンピックなどのイベントをPRするためのポスターデザインの時代、パソコン、スマホ、カーナビなどの画面をデザインする情報デザインの時代。そして、今、社会や地域の課題をデザインのアプローチで解決しようとするソーシャルデザインの時代が来ているように思うんです。理系でも文系でもないデザイナーの持つ能力や特性が社会や地域の問題を解決する時にとても役立つと思います。
そんなこともあって、愛川町や相模原市中央区で活動しています。「中央区体験する文化祭」は地元で活躍する人達に講師になってもらい伝統芸能、絵葉書づくり、コマなどを小学生が体験をするものです。地元を知ってもらい、愛着を感じてもらう活動で、この事業のリーダーをやりました。
もう一つ、スタッフの働き方や能力向上に取り組んでいます。結婚や育児で仕事を離れた女性デザイナーがいつまでも働けるよう、自宅勤務や短時間勤務などの制度を作りました。また、スタッフの大学院への進学や海外留学の制度も作りました。社員旅行では台湾やタイで現地のデザイナーとの交流もしてきました。スタッフが外の世界をもっと知ることで違った視点を持ち、ユニークで質の高い仕事ができる集団にしていきたいですね。