安藤英明(町田市南大谷在住)
PQB japan株式会社
創業:2017年6月
住所:町田市中町3-10-6 COMMUNE BASE マチノワ
1.金属非破壊検査装置の開発・販売
2.リスク・マネージメントの教育・出版
3.目視検査支援システムの開発・販売
雑誌「子供の科学」の愛読者で小学5年の頃からハンダゴテを握って一石トランジスタラジオやゲルマニウムラジオを作っていました。聞くだけでは飽き足らず、電波を出すためにアマチュア無線を始めます。高校三年の春には第一級アマチュア無線技術士の試験に合格します。その高校では初だったそうです。
大学では通信工学科に進み、大学卒業後は父親が経営するトラック運送の会社に入社し、2年間トラック運転手をしました。得意先だったソニーの部品を作っていた工場が八王子にありました。トラックでの運搬の合間を見つけてはその工場を観察し、改善点をメモするようになりました。そのメモをもとに100枚位の改善の提案書を社長に手渡すと、提案にびっくりした社長から入社を勧められ、その会社に5年間勤めます。
その後、立川にあった半導体製造装置に使われる高周波電源やアンプを作っていた会社に入ります。仕事は面白かったんですが外資系企業で私が在籍していた2年間で親会社が3回も変わり、その都度、経営方針がごろりと変わるんです。こんな会社に長くはいられないと思い退職します。
そして、ビール製造会社に入社し、ビール瓶などの検査装置を製造する子会社に配属されました。そこでいろいろな仕事を経験しました。電子設計、製造管理、検査用カメラの開発・製造、自動機器の輸入。その後、検査装置を外販する新規開拓の営業担当となります。そこではセラミック、化粧道具、自動車部品などいろいろな分野を開拓してきました。営業に18年在籍しました。
その後、技術畑に戻ります。ビール瓶のひび割れや牛乳瓶の表面の微細な汚れを検査する装置の開発などに取り組み、数多くの特許も出願しました。15年以上誰も解決できなかった問題をいくつも解決しました。
でも、少しずつ大きな会社の限界を感じるようになります。お客様の要望を聞いて、困っていることを解決したいと思うんですが、なかなか実現しません。アイデアはどんどん出てくるんですが、会社は大きな売上が見込めない製品の開発には投資しません。また、スタッフは皆優秀なんですが、営業と技術が一丸となって、みんなで良いものを作ろうという雰囲気も少なかったですね。だから、60歳になったら会社に残らず、独立して、今まで温めていたアイデアや事業を実現したいと思いました。
今、考えている会社の事業は3つあります。一つが非破壊検査装置の開発・販売。2つ目がリスク・マネージメントの教育普及事業、3つ目が目視検査の評価と訓練のための支援システムの開発。
16歳から始めたアマチュア無線のコールサインがJF1PQBでした。このコールサインの意味を自らPerfect Quality Businessと読んだことから命名しました。そしてfrom Japanは日本だけではなく世界と関わってゆくこと。やがて社業の利益を世界の子どもたちのために還元したい。
PQB japanに込められたミッション…人生は一度きりだから。